Vol.159 東京の水と酒造り秘話-利き酒 〜 Fun to Net

Vol.159 東京の水と酒造り秘話-利き酒

今日は、利き酒会を兼ねた「東京の水と酒造り」という会があり下町浅草橋の居酒屋へ…友人たちと季節の料理を囲みながら、新酒やめずらしい麹のお酒などを楽しむことに。ゲストは、各鑑評会などでも入賞成績を誇る東京の地酒の蔵元、渡辺酒蔵の渡辺氏。
みんなで鍋を囲みながらの生インタビュー、意外と知らない東京の水の話や酒造りの歴史などを聞くことができた。ここのところの焼酎が話題になる機会も多いが、東京で造られているお酒ということで、水や米について、「山廃」や「無濾過」という言葉や「利き酒」の定義、お酒の販売についてまで色々と話題がでてきた。ビールが造られる段階での水についても話が発展し、地域によっては「原水が違うのだから味も違うだろう?」という話に続く。
それにしても、長いこと東京に住んでいて日本酒の蔵元が13もあるなんて知らなかった。東京の地酒が数種類揃い、度数や口当たりによって飲む順番を決めるとよいと言うことで、ワインのような「米米酒」からさっそくみんなで試してみる。このお酒は、米から抽出された「ライスパワーエキス」というやさしく胃をいたわる成分を加えて、じっくり造られた全く新しい低アルコール酒ということ、さわやかで軽い味わいで食前酒によいかもしれない。それから、今年の新酒「特別本醸造しぼりたて生酒」「しぼりたて生蔵酒」、原酒「喜正 原酒」、純米酒「純米高尾山」、熟成酒「秋の慶」「純米ひやおろし」、そして山廃「多満自慢山廃純米原酒」、米麹のみで作られた「Candy」などなど、季節のお鍋を囲み楽しむ。集まったみんなも様々な分野で活躍されているだけあって、マーケティングに関する話題も次々と飛び出してきた。欧米のホテルやレストランでも日本酒がメニューに載っているところが増えているとのこと、国内でも日本(東京)ならではの個性的なお酒を楽しめる機会が増えるとよいなと単純に思う。
途中、写真にもある天狗やひょっとこの形の土佐の酒器「べく杯」が登場。小さな独楽をまわして、それぞれの杯を決めお酒を飲み干して遊ぶ…。天狗を引いた人は思わず声をあげてしまう(笑)、鼻が長いので下に置けないのだ。ひょっとこも見えにくいけど小さな穴があいていて、飲み終わるまでそこを押さえていないといけない。私はなんと天狗があたってしまった^^; 土佐では宴会の席のお座敷芸だそうで、なかなか席が盛りあがりおもしろい。利き酒などというと、自分なりの薀蓄を熱く語る人も時にはいるけど、自分たちがおいしいと思うものを仲間たちと楽しく味わうのが一番だよねとつくづく思った夜であった。
渡辺酒造 http://www.ginsetsu.co.jp/
東京都酒造組合 http://www.tokyosake.or.jp/
東京の水と酒造り秘話-利き酒
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→写真はフォトログに掲載