Vol.253 球体写真二元論 細江英公の世界展 〜 東京都写真美術館

東京都写真美術館

サッポロビール恵比寿工場が移転してから20年、恵比寿ガーデンプレイスとして生まれ変わった街に東京都写真美術館があります。日本で初めての写真と映像に関する総合美術館としてオープンしてから昨年で開館10周年を迎えました。家から散歩がてら歩いていける距離と言うこともありますが、この場所には月に2〜3回は訪れます。
今日は「球体写真二元論 細江英公の世界展」を見てきました。
細江氏独特の世界観で表現された被写体からは、人間の奥底にある素のパワーを見せつけられたような気がします。舞踏家の土方巽を被写体とした「鎌鼬かまいたち)」から抜粋された作品、エントランスでは実写の映像が流され多くの人がその世界に引き込まれていました。また当時いろいろな反響を呼んだ、三島由紀夫写真集「薔薇刑」。その中からの作品には、今まで見たこともない三島氏の素顔が独特の視点で焼き付けられています。死後も新たな形で刊行された写真集は「20世紀101冊の名作」にも選択されているそうです。

2月3日からは、「新規コレクション展Vol.1『ようこそ。写真美術館へ』」という新規所蔵作品を一般公開する展覧会が開催されます(入場無料)

東京都写真美術館

写真家・細江英公の世界―球体写真二元論
胡蝶の夢 細江英公人間写真集 舞踏家・大野一雄
「撮る」だけで心と身体が若返る―カメラは最高のビタミン

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)