Vol.136 マリアージュ フレール 〜 お茶の博物館

銀座の表通りから一歩路地を入ったところにマリアージュ フレールという世界35ヶ国450種類のお茶が揃う紅茶の量り売りブティックがある。店内には季節の茶器と共に数々のお茶が並ぶ紅茶専門の老舗だ。本店の中は少しアンティークで優雅な趣、地下はちょっとしたミュージアム(お茶の博物館)スペースとランチも楽しめるサロン・ド・テ
ここ銀座本店のショーウィンドウがとても好きだ。大通りから一歩はいっただけなのに雑沓の喧騒から雰囲気が変わる。この路地にはその他にもいろいろなお店が軒を並べ、何度歩いても季節によって様変わりするショーウィンドウの前で思わず立ち止まりたくなる。それだけをターゲットにするとしたら少しの時間ではとても見ることはできないだろう。仕事で銀座や有楽町に立ち寄るときは、目的地にまっしぐらに向かうのでゆっくり街並みを眺めている時間などあまりないが、プライベートで駅から降り立つとこんなにも風景が変わって見えるのかとびっくりする。そんなに久しぶりに訪れたわけでもないのに、あちらこちらを違う視点から見るせいか初めて訪れた場所のように街の景色が新鮮だった。

♪マリアージュ フレール
17世紀にインドをはじめとする東方貿易に携わっていたマリアージュ家の兄弟が、1854年にフランスで創業した老舗紅茶専門店。店内はフランス・大航海時代の剛健な息づかいが肌で感じられるコロニアルテイストのインテリア。「人でごったがえす銀座にいても一歩店内に足を踏み入れるだけで、17世紀のフランスにタイムトリップした気分」とパトリスさんは言う。

マリアージュ フレール


→写真はフォトログに掲載