Vol.238 イプセン・イヤー2006「タリエ・ヴィーゲン」〜 横浜 新港ふ頭

歴史ある街 横浜にて


今年はノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンの没後100年にあたるということで、数々の関連イベントが催されています。横浜の新港ふ頭では、ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセン叙事詩「タリエ・ヴィーゲン」を題材を題材とした、野外マルチメディア・パフォーマンス「タリエ」が26日まで開催され、今日は友人たちとそのオープニングに行ってきました。巨大スクリーンに繰り広げられる物語は、イプセンの詩の朗読や海をテーマとした映像で、それと同時にダンスパフォーマンスなども組み合わせられています。会場の半円状に広がる5つのスクリーンの中に次々と映し出されるダイナミックな映像を、人々は興味深く見入っていました。

この上映のために造られた特設会場は、大きなクレーンを背景にその場所ならではのコンテナをベースにスクリーンの土台などが組まれています。ストーリーのテーマに沿って、港という場所を最大限に生かした会場作りがされているようでした。ヘンリク・イプセンという詩人の名前や、劇作家として「人形の家」などの作品名は聞いたことがある人はいても、彼について、また作品について詳しく知っている人は案外少ないかもしれませんね。

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イプセンは数多くの詩を残していますが、1862年に発表された「タリエ・ヴィーゲン」は、19世紀初頭に人々の生活が困難を極める時代を背景に、水先案内人タリエ・ヴィーゲンの苦難の生涯が詠われています。リレハンメル・オリンピック開閉会式を演出したことで知られるノルウェー人のプロデューサー、トマス・ホーグ率いるアーツ・アライアンスが、この詩を元に、詩の朗読、海をテーマにした映像、ダンスなどで構成される「タリエ」を制作し、過去2回ノルウェーで上演しています。今回新たに制作された日本版では、伊武雅刀がナレータを務めます。

期日: 2006年11月16日〜26日
会場: 新港ふ頭「タリエ」特設会場(横浜市みなとみらい地区)
Tarje Virgen Yokohama 2006 (タリエ・ヴィーゲン)
イプセン・イヤー

イプセン・イヤー2006「タリエ・ヴィーゲン」
イプセン・イヤー2006「タリエ・ヴィーゲン」
イプセン・イヤー2006「タリエ・ヴィーゲン」
イプセン・イヤー2006「タリエ・ヴィーゲン」

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)