Vol.228 箜篌(くご) 古(いにしえ)にたゆたふ調べ 〜 銀座一蔵サロン

Vol.228 箜篌(くご) 古(いにしえ)にた

今日は銀座のきものサロン>「一蔵」に、箜篌(くご)とハープ・フルートによるサロンコンサートを友人と聴きに行きました。箜篌(くご)という楽器は、2000年以上も前に作られた古代ハープで、日本では奈良の東大寺正倉院に唐代の箜篌の一部が二張分保存されていますが、現在のものは完全に復刻したものではなく新たに雁柱箜篌というものが作られ演奏されているようです。ハープとの違いは弦が2列に張られているところで、他の楽器とはまた違ういろいろな表現ができるとのこと。

コンサート最後の曲はピアソラの「リベルタンゴ」。おそらく箜篌(くご)とフルートによる演奏は初めてでしょう。とても貴重な時間を過ごさせていただきました。今回、箜篌(くご)という楽器を見るのも、その音色を聴くのも初めてでしたがなんとも柔らかく人になじむ音です。弦は羊の腸で張られているとのこと。自然と耳を澄まして聴く音が心地よいひとときでした。

さらに銀座5丁目の安藤七宝店の一角のディスプレイにはからくりモニュメントとして夢童由美子氏の「悠久の翼」が展示されていたのですが、偶然にもその中に箜篌が使われていたのが興味深かったです。

・プログラム
ジュナン「ベニスの謝肉祭」、メンデルスゾーン「歌の翼」、フォーレシチリアーナ
フルート独奏「シリンクス」
ハープ独奏 ウクスウェル「引き潮」、ドップラー「ハンガリー田園幻想曲」、イベール「間奏曲」
箜篌独奏 「百済船」、「青海波」、「王女の月」
宮城道雄「春の海」、エルトン・ジョン「ライオンキング」、ピアソラリベルタンゴ」他
・演奏者 箜篌・ハープ 菅原朋子、フルート 平野正子
・場所 一蔵銀座本店

China ABC - 第二十三章:楽器:箜篌 (音色を聞くこともできます)
夢童由里子-夢童アート

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)