Vol.203 秋川渓谷 東京の自然の中で 〜 五日市から桧原村にて

Vol.203 秋川渓谷 東京の自然の中で 〜

今週も水辺で過ごしている。奥利根方面でカヌー遊びの予定だったのだけれど、山沿いはあいにくの天気で急遽秋川渓谷へ車を走らせた。子供の頃、父に連れられてよく家族であちらこちらの高原や清流沿いに遊びに行った。東京近郊を訪れた記憶もあるけど、この場所にくるのはもうあれから数十年は経っている。それなのに今でもあまり観光地化していないままで自然が多く残っていることに驚いた。宿はあきる野市檜原村の境付近の清流沿いの一軒家。川の水の流れは静かで、いろいろな種類の稚魚が足元にからみつく。今の季節は鮎やヤマメもたくさんいるという。実際に橋の上からは川魚の影がたくさん見え、時には跳ねていた。それでもそんなに簡単に釣り人につかまるものではないらしい。

宿の人に「どこから来たの?」と聞かれ、思わず「東京です」と答えてから笑ってしまった。「あれ、ここも東京ですよね〜^^;」 湧き水の源となる山々や清流などの自然に囲まれて、すごく遠くまできているような錯覚に陥ってしまうのだ。ここも東京…。

朝一番に起きて清流で釣りを楽しみ、お風呂でゆっくりと休んでから川面にかかる朝霧をみながら朝食をとる。一日がとても長いこと。午後から水の流れる音を聞きながら、宿の部屋で残っている仕事を片付けるという平日の過ごし方もフリーランスのネットワーカーならでは。夜には蛍の姿もちらちらと…付近の水が本当にきれいなんだなぁ。

それから地酒をはじめ地元の特産物があることも発見。釣り上げたニジマス地ビールに手作り豆腐と野菜…両親にちょうどよいお土産となった。(地元の特産物や伝統工芸も別途紹介する予定) 森のような木々の間を車を走らせながら、自分たちの住んでいる東京23区の地域が意外と狭い範囲だいうことを地図を見て改めて知ったのであった。こんな近くにある自然に気づかなかったなんて…^_^;

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■地元の特産物
・地酒(喜正)野崎酒造株式会社
喜正まぼろしの梅酒「梅さけ」は、野崎酒造裏手の梅を清酒に漬けて造られるそうだ。秋以降に出荷予定だそうで楽しみだ。販売は流通段階での酒の品質低下を避けるために目が行き届く地元酒販店と一部地酒専門店のみとしているそうだ。
地ビール (多摩の恵)地酒 多摩自慢も製造販売している石川酒造株式会社)
(秋川渓流ビール)地元の水で作られている。
・手作り野菜(じゃがいも、とうもろこし、東京しゃも卵などなど)
秋川ファーマーズセンターや地元の家の先などにおいてある。
手作り檜原豆腐(ちとせ屋)
国産大豆と天然にがりにこだわった手作り豆腐と、おからを豆乳で練り上げたもちもちっとしたヘルシードーナツもある。 そのほかにも川魚はもちろんのこと酒まんじゅうを作るお店も多い。

Vol.203 秋川渓谷 東京の自然の中で 〜 五日市から桧原村にて
Vol.203 秋川渓谷 東京の自然の中で 〜 五日市から桧原村にて
Vol.203 秋川渓谷 東京の自然の中で 〜 五日市から桧原村にて

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