Vol.178 東京育ちの野菜としゃもと子豚たち 〜 東京農業フェア

Vol.178 東京育ちの野菜としゃもと子豚

久しぶりに池袋方面で打ち合わせの帰り道、新宿駅構内で東京産の物産展が開催されていた。昨年は、東京の酒蔵に行ったり東京エックスを食してみるなど、東京産のものに興味をもっていたところ。なんと1日限りのこの場所で東京エックスの子豚と東京しゃもの雛に出会ってしまった。小さな子豚やしゃもの雛を見ていると何だかとても複雑な気持ちだけどね…。
東京エックスも、今では都内のあちらこちらのスーパーの精肉コーナーでも見かけるようになり取扱店も増えているようだ。今日は野菜だけの販売だと思っていたら、奥には東京農林総合研究センターで試験的に作られているものなどについての説明やPRがあり、生まれたばかりの子豚たちもそこにいたというわけだ。野菜の中でも小松菜やウド・明日葉は東京の特産物で、中央卸売市場でも多くの出荷量を誇っているという。都心に住んでいると、家庭菜園は別として一般に近くで野菜を作っているという概念があまりない。それでも新鮮で安全な食材を使いたいというのは、誰もが思っていることだろう。
その地域でとれた農産物などを、その地域で消費する「地産地消」と言う言葉も最近よく聞かれるけど、安全でよりおいしい食材が入手できるように試行錯誤している人たちがたくさんいるのだ。「東京しゃも」なども長い時間かけて普通のブロイラーに比べ、より旨みとコクのある鶏に育てられたという。東京は人口が多いし、作付け面積の確保も23区内ではなかなか難しいと思うけれど農産物やその産地(作り手)の一覧を見ると東京の畜産農業もまんざらではない思う。機会があったら、畜産などは是非現地を訪れてみたいと思う。仕事帰りにもかかわらず、小松菜・明日葉・ルッコラ・菜の花・大根などを手に、どんな料理にしようかとワクワクしている自分がいた。

東京X生産組合
東京農業Webサイト
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