Vol.135 Live8 2005 〜 ほっとけない 世界のまずしさ

Vol.135 Live8 2005 〜 ほっとけない

飢餓で苦しむエチオピアの救済のために多くのミュージシャンが集結した伝説的なコンサートから20年…。今月のG8に先駆け、世界7カ国で同時開催された「Live8」のダイジェスト版が深夜放映されていた。日本でも幕張メッセで、ドリームズ・カム・トゥルーや海外からBjorkビョーク)などが参加し催された。国内ではあまり告知されていなかったような感じがするが、地球規模の問題を考えるひとつのきっかけ作りになっただろう。当日は10時間に及んだロンドン公演の様子が世界映像は60カ国に向けて放映された。スクリーンに映し出された写真…瀕死の子供だった女の子が、20年経った今ステージに現れたのは、演出的要素もあったけどその結果としてはインパクトがあったと思う。
日本ではアフリカの問題などは歴史的背景の違いもあり、大きく取り上げられることはない。世界で起こっていることにせめて関心をもたせるような…というかそのような事実があるということだけでも伝わるような企画や報道がされればといつも思う。今年のG8サミットは、6日からイギリスが議長国になりスコットランドグレンイーグルズ・ホテルで行われた。それを機会にアフリカの貧困の問題や気候変動による地球環境にも目が向けられた。その後については、本国ではどのように伝わるのだろうか? そんな最中、地下鉄・バス爆破事件による痛ましい同時爆破テロが起こったが被害者の方とそのご家族に哀悼の意を捧げたい。

LIVE 8 JAPAN
ほっとけない 世界のまずしさ
LIVE8 創立者 ボブ・ゲルドフからのメッセージ
「お金はいらないのです、あなたの声が必要なのです」「経済的にも道徳的にも救える手段を知っている私たちは、これ以上貧困に苦しんでいる人々を放って置くことはできない。ギターを持ったミュージシャンたちが世界を動かす時がきた」「20年前に私たちが始めたことがあと数週間で政治的な局面を迎える。これからのアクションは真剣に、本格的に、歴史的に、政治的にとても重要な意味をもつ」
「G8の首脳陣は歴史を変える力をもっている。このままではいけないと100万人が声を上げれば、彼らが歴史を変えるのだ。弱い立場におかれ、飢えや病に苦しむ人々がその状況から脱しようとするのを支えるために何をなすべきかは、もう分かっている。今はそれを実行に移す時だ。これは慈善ではなく、私たちの責任だ」
We don't want your money, we want your voice
あなたのお金ではなく、あなたの声が欲しい
by Bob Geldof

→写真はフォトログに掲載