Vol.94 日本の心の自然風景〜Canon Photo Festival

日本の心の自然風景〜キヤノンフォトフ

今日のキャノンホールでの写真家ライブトークは、三輪薫氏の「日本の心の自然風景」。前回は都市の風景についての高梨豊氏のスライドショーだったが、今回は敢えて自然がテーマのものに参加した。
仕事をしながらの毎日、中々都心から離れて自然の写真をゆっくりと撮るという時間がとれない。けれど、その撮影のポイントだけは、機会があれば自分で確認しておきたいと思っていたので、今回のスライドを見てのライブトークと解説は、とても有意義なものだった。
会場では、三輪氏の自分が写真を撮り始めたきっかけや、それにかかわる様々なことの話と共に、数十枚のアナログでの写真のスライドショーから始まった。表現するための構図、いろいろな角度からのアングル、色の捉え方、対象の切り取り方、ピントを合わせる対象についてなど、様々な基本ポイントを実際の写真から具体的に解説された。その後、写真の世界でもデジタル化は既に必須であると考えることや、それらの処理の裏話などなど、短時間ながらも後半はデジタルでの自然風景の写真投影と解説が行われた。
経験ある現場で活動している人の話を聞くというのは、とても説得力がある。写真というジャンルも、正解のないクリエイティブな活動だけに、たくさんのヒントを見つけることができる。個人で活動していると情報源が限られることが多いけど、こうして生きた声を聞き、情報収集できるかどうかというのは、フリーランスで活動する中でとても大切なことだといつも思う。
仕事の合間に友人や仲間たちとの交流も多いけど、全く外の世界の情報というのは新鮮だし、馴れ合いがないだけに新たな発見も多いのだ。今週末は、渡辺貞夫氏と立木義浩氏のスペシャトークセッションも開催される。