Vol.80 世界の車窓から〜それぞれの風景を求めて

世界の車窓から〜それぞれの風景を求め

渋谷のBunkamuraオーチャードホールで「世界の車窓から SPECIAL LIVE〜それぞれの風景を求めて〜」というライブが行われた。この番組のテーマ曲は、誰が聞いても心やさしい音とメロディーで多くの人に親しまれている。チェリストの溝口肇氏は「ピースライト」のCFにも出演していたので印象に残っている人も多いと思う。彼の大きなコンサートはそんなに多く行われていないので、このホールで聞くことができたのはよい機会だった。彼は音楽を「心の覚醒」と位置付けているそうだ。演奏から聴こえる音からそれぞれのイメージを感じ、旅に出ようかなと思ってくれたらうれしいという。
オーチャードホールの客席では、観客が列車に乗って旅をする…というシーンから公演が始まった。列車の発車の音〜チェロの心地よい音色と軽やかなピアノやパーカッションの音が交差し合い、車窓から見えるシーンがステージの上で映像やスライドとして映し出されていた。映像とBGMの演奏の音をリンクさせる上映ライブコンサートの形式だ。ゲスト奏者がシタールブルースハープ(ハーモニカ)を演奏するなど、個性的な音との組み合わせもおもしろいアレンジだった。
ゲストにはナレーションでおなじみの石丸謙二郎氏が旅姿で登場した。独特の語りとその声は、この映像のイメージとして強いインパクトがある。石丸氏が「正露丸」との付き合いも長いと聞いて、初めて顔と声が一致した^^;
秋になってからライブに行く機会が増えている。来週もノルウェー王国大使館Office Ohsawa主催の「Susanna & the Magical Orchestra」のライブが青山で行われる。東京デザイナーズ・ブロックの開催場所でもあるので多くの人が集まるだろう。

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溝口肇-チェリスト・作曲家
1979年 東京芸術大学音楽部器楽科チェロ専攻入学
カラヤンに憧れて3歳よりピアノを習い始めて以来、クラシックのみならずロック、ポップスなどさまざまな音楽と出会う。東京芸大在学中に多重録音により現在の音楽世界の基礎となる独自の作品を制作。卒業直後には多くのアーティストのサポートやアレンジの仕事などを手掛けるようになる。1986年にはアルバム「ハーフインチデザート」でソロデビュー、日本たばこ「ピースライト」のCM出演とともに一躍脚光を浴びる。以来ソロ作品と並行してアレンジ、CM音楽制作、サウンドプロデュース、映画、音楽制作、他のアーティストへの楽曲提供やサポートなど音楽活動は多岐に渡る。近年はチェコフィルワルシャワフィルといったオーケストラとのセッションによるレコーディングも多い。TV朝日「世界の車窓から」のテーマ曲は多くの人々に親しまれている。

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我が家は週末になるとみんなで外で食事なども多い、それでもこの時期は学園祭や部活動、予備校と高校生の子供たちは何かと忙しい。夫婦2人で外出ということも増えてきた今日この頃だなぁ…。