Vol.79 幻のジャクリーヌ・コレクション ピカソ展 - 都民の日

幻のジャクリーヌ・コレクション ピカ�

新宿のビル街でランチタイム、今日は都民の日ということでいつもより人出が多いような気がする。駅に戻る途中の損保ジャパン東郷青児美術館も今日はお客様感謝デーとして無料開館され、今いくつか開催されているパブロ・ピカソ(1881-1973)の展覧会のひとつ「幻のジャクリーヌ・コレクション ピカソ展 」が開催されていた。
展示は、絵画だけでなく金属を加工したオブジェや線画なども多かった。また、ピカソの系譜には、女性遍歴があまりに多いのには驚かされる。とてもパワフルな人生だったのだろう。晩年を過ごしたジャクリーヌもいろいろな表情で肖像画に登場していた。彼女がいたために後期の作品が充実したものになったとも言われている。人を驚かせるものを創りだすということでは、ある種の共通点がある岡本太郎氏の著書「青春ピカソ」でも、新しい手法でもあるキュビスム(立体派)について述べられている。
今回昼休みの合間の鑑賞でも、すべてを観るのに1時間以上はかかった。それでも人数の調整をしているのか、そんなに混んでいるというほどではなくゆっくりと見ることができたのはラッキーだ。
この美術館には、ゴッホの「ひまわり」、ゴーギャン「アリスカンの並木路 アルル」、セザンヌりんごとナプキン」が階下のスペースに並べられて展示されている。ピカソの絵とは違いとても重厚な額縁に飾られているのは、なんと言ってよいのやら…「ひまわり」を入手したときの様子は記憶にもあるかと思う。高層ビルの42Fの回廊からは、もちろん東京都心だけでなく房総半島まで一望できる。同じ副都心でありながら地上の喧騒とはまるで別世界だった。

→写真はフォトログに掲載