Vol.81 デザインはコミュニケーションの手段?〜Swedish Style

Swedish Style

スウェーデン大使館の中に、ストックホルムの地下鉄の駅の雑踏が表現されている。テキスタイルのトンネルの中には、フォトグラファーのLouise Billgert氏とMagnus Ragnvid氏の作品が展示され、スクリーンにはさまざまなメッセージが映像として浮かび上がる。Swedish Style Tokyoのサイトを見てもわかるように、展示中の写真はとてもおもしろいものだっだ。写真の個性的な展示の仕方に興味があり、ギャラリーや大きな作品の展示は時間を作って見に行くことが多くなったなぁ。
今回は「コミュニケーションの手段であるデザインを体験できる空間」というコンセプトでもあるので、セレクトされたデザイングッズやカフェの空間も楽しむことができる。カフェでは丸い提灯のような照明がたくさん使われ、蛍光灯の光とは違ったやわらかい空間を作り出していた。けっして規模は大きくないけれど、このような表現を大使館の中でやってしまうというのもまた粋なものだ。夏に知人の写真展がここで催されたのだけど、時間を作れずにいて今日やっと訪れることができた。最近このように写真やデザインなどのイベントを通して、対外的にコミュニケーションをとるべく情報発信が盛んに行われるようになった。今の海外情勢などを考えると、こんなに自由に中に入れる大使館がある国は、世界の中でも数多くはないだろう。
それからクライアントのある森ビルでお仕事。夕方はけやき坂通りにある六本木ヒルズ「TSUTAYA」に雑誌購入のため立ち寄った。このお店はスターバックスが隣接しているので、店の中のソファーでコーヒーを飲みながら好きな本を眺められる。ジャンル分けされた書籍は、洋書や専門書も多く写真集なども充実している。先日写真美術館で見たウィリアム・クラインの「PARIS+KLEIN」をパラパラと見ながらちょっと休憩した。この店舗は、仕事に関する新刊がほとんど揃うし明け方まで開いている。購入商品をラッピングもしてくれるので、ちょっとオススメのお店だ。となりのFOOD magagineも24時間営業。本当に眠らない街なのだ。このあたりに勤めていたら、本当にビルに埋もれている気分になるだろうな、たまにこうして立ち寄るのが一番だとつくづく思った。

→写真はフォトログに掲載