Vol.74 南青山の爆発空間にて

南青山の爆発空間にて

朝からPCメンテの依頼があり、その後の打ち合わせ2件も合わせると西麻布から渋谷〜南青山と回ることになった。最寄り駅がほとんどバス停という地域ばかりなので今日は自転車で出発!(季節の変わり目は例年PCのメンテの連絡が増える)
中目黒から坂道の少ない恵比寿を回り、日赤前を抜け西麻布まで…一番暑い時間だったけど風はもう秋を感じさせた。最後に南青山で打ち合わせを終えると、すでに時間は4時半をまわっていた。一日外で仕事をするなんて久しぶりのことだ。(同じ地域でよかった〜^^;)
夕方クライアントの事務所をでて、骨董通りを反対に渡るとすぐに個性的なモニュメントや「太陽の塔」を創った岡本氏のアトリエがある。数年前まで実際に創作をしていた空間を公開しているのだ。建物の入り口には椅子がおかれ、アートを前に一休みすることができる。裏道なのでいつも通り過ぎるだけで中に入ったことはなかったけど、今日はちょっと座って一休み。休日などは結構にぎわっているらしいけど、閉館時間が近いこともあり人も少ないので中にも入ってみた。
話には聞いていたが、アトリエの入り口を入ると彼の姿がすぐありちょっと足がすくむ。まるで生きているかのようにエネルギーが満ちている空間だ。生前愛用されていた絵筆や多くのキャンパス、椅子やゴルフバックまでがそのまま残されている。そんなに広くはないけど彼の意識が充満しているように感じた。
2階では「対極」展が催され、独特の色使いのパワー溢れる作品が展示されていた。太陽の塔の縮小版も置かれその裏側を初めて見た。庭にあるモニュメントたちは、それぞれの場所で独特の空間を作っている。時の流れを感じさせるように、その中のいくつかは土や木々と戯れていた。夕方とはいえ、まだ日はそんなに短くないので明るいけど、それらが闇夜に浮かぶとどんな顔をするのだろうと別の想いを馳せる。
こうして、今日もまた非日常空間へと寄り道をしてしまった^^;
青山や原宿界隈は、黙って通り過ぎることのできないスポットが多すぎる。それがあちらこちらのクライアントからは近すぎて、嬉しかったり…ちょっと困ったり…。

南青山の爆発空間にて
南青山の爆発空間にて

→写真はフォトログに掲載