Vol.49 真実の口 (VenusFort)

真実の口 (VenusFort)

京都にいる妹が、週末を利用して家族と一緒に遊びに来た。初日は、LaQuaラクーア)で遊んできたということで、今日はゆっくりと姪っ子2人と祖父母も一緒に汐留で遅めのブランチをとり、お台場に向かう。

お気に入りスポットでもあるVenusFortの一角には、映画「ローマの休日」のワンシーンでもおなじみの「真実の口」の完全復刻版がある。
直径2メートルと結構大きなものだけど、マンホールの蓋だったかもしれないとも言われている。あちらこちらで見かけるものとは違い、ローマにある本物の『公認』レプリカだそうで、1つの国に1つしかなく日本ではここでしか見ることができない。イタリアの彫刻家アントニオ・カジロ氏が、現地の大理石を使い制作したとても精巧なものだ。

せっかくだから、パレットタウンで買い物を終えた妹と2人の姪っ子をそこに連れて行き、「嘘つきは手が抜けなくなるんだって」と少しだけおどかすと、おもしろがって手を入れていた。子供の時の、こんなちょっとしたことを後で覚えているんだよねと妹と話す。


東京へ遊びに来ると、いろいろと買い物をしたり、話題になっているスポットへ行きたくなるのはわかるけれど、それが興味本位だったり何かの流行だからというのではなく、子供だからこそ「ここでしかないもの」という体験ができればといつも思う。良いものや本物と言われるものも、できるだけ小さい頃から自然に触れる機会が多いほうが良いと考えているからだ。

それでも、現実にはいろいろと考えてしまう。興味のないものを見せても記憶に残らないだろうし、ただの観光でもつまらないよなと。実際、買い物は楽しそうだけど、館内にあるヘラクレスとポセイドンの白い石像には、「なんで、こんなこわい人形があるの?」 なんてセリフが当たり前の子供だものね^^;  この秋から日本公演が始まるシルク・ドゥ・ソレイユアレグリア2なども、是非見せてあげたいもののひとつなんだけどな〜。