Vol.19 地上5m、空中の吟遊詩人

高いポールの上で、8人の鮮やかな衣装のパフォーマーがゆらゆら揺れる。時には、前に後ろに大きく揺れながら幻想的な音楽に合わせみごとなダンスを披露。ちょっと優雅な雰囲気だけどスリル満点である。高さは地上5mだそうだ。

週末に六本木のブックストアに行ったついでに、ワールドパフォーマーのイベントを見ることができた。地階からのエスカレーターをあがると、すでに人がたくさん集まっている。何をしているのかと思う間もなく、地上にきれいな衣装の人が浮いていた・・・というか長い棒の上にいるのが見えた。

Strange Fruits (ストレンジ・フルーツ) は、世界中で活躍する空中ダンス・パフォーマンス・グループだ。世界的な国際フェスティバルにも多く参加し、各地で話題になっている。

オーストラリア文化を紹介する、「Ancient Future- オーストラリア芸術祭2003」 が日本でも半年に渡って開催されているが、彼らもメルボルンを本拠地として活動している。 なにげなく見ている空中ダンスには、恋物語が語られているという。開放感いっぱいの空を見上げながら、演じられるストーリーを鑑賞するのも非日常的で気分のよいものだ。

世界的なパフォーマーを屋外で、それも一般に公開しているなんて…各地でこのような活動が増えると、誰もが楽しめるものが広がっていく。久しぶりに空を見上げたこともあり、ちょっと得した気分の一日だった。