Vol.231 東京インナーハーバー 〜 アーバンドック ららぽーと豊洲

Vol.231 東京インナーハーバー 〜 アー

東京湾ウォーターフロント、晴海〜豊洲にかけての地域が東京インナーハーバーとして、新たに生まれ変わろうとしています。先日、新たにオープンした「アーバンドック ららぽーと豊洲」周辺に、友人と銀座に出かけた帰りに散策してきました。東京のベイエリアとして水辺の環境を利用し、ショッピングやエンターティメントだけでなく、居住としても心地よい空間を広げるべく整備されています。

L字型に広がる建物のエントランスを抜け、外に出るとすぐに海というロケーションは昼夜問わず開放感のあるものです。施設の中心には造船ドックが石川島播磨重工業により産業遺構として残され、碇やチェーン、クレーンなどがモニュメントとして点在しています。それぞれに意味があるそうで、親水公園として整備された空間に土地の記憶を継承するとのこと。

ららぽーと自体はどこにでもあるショッピングセンターという感じですが、その中でも興味があるのは2階に鎮座しているパイプオルガンです。19世紀に名匠ビショップの手によりイギリスで製作されたものですが当時の教会では多くの人たちに愛されてきたそうです。大戦の戦火もくぐりぬけ、オルガンビルダーのもとで分解され眠っていたものが今回ここに甦がえったのです。このピアノによる生演奏も1日に数回聴くことができます。

また、施設内には浮世絵美術館やベルギーのフラワーアーティストによる庭園、子供たちがいろいろな仕事を体験できる「キッザニア東京」など文化施設も併設されています。「水と緑に親しみ、伝統を大切にする街」として、過去の遺産をどのように後世に伝えていくのか、周辺の今後の開発も含めて興味深いものです。

Vol.231 東京インナーハーバー 〜 アーバンドック ららぽーと豊洲
Vol.231 東京インナーハーバー 〜 アーバンドック ららぽーと豊洲


東京インナーハーバー
アーバンドック ららぽーと豊洲
キッザニア東京
東京ガス ガスの科学館 がすてなーに

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)