Vol.172 伊勢正三 with センチメンタル・シティ・ロマンス

Vol.172 伊勢正三 with センチメンタル

東京国際フォーラム伊勢正三氏のライブがあった。今年から事務所も新たに活動をスタートし、公演のご招待をいただいたので挨拶も兼ねてフォーラムに行った。広いホールは結構席が埋まっていて、かなり当時からのファンの人もいるようで、意外にも男性も多かった。伊勢さんは「かぐや姫」や「風」のメンバーとしての活動の後1993年に10年ぶりに活動を再開し、数々のアーティストたちと今日まで全国のファンにその詩を届けている。今日はアコースティックだけでなく、エレキギターを手に「50歳を過ぎてエレキを持つとは思わなかった」と笑っていた。 (こういうので大人のギターが復活したりするんだよね^^;)
今回一緒に演奏している、センチメンタル・シティ・ロマンスもそれぞれのメンバーが個性的で実力派、結成30周年を迎えて益々精力的に活動している。ライブが中盤になるにつれ、歌にウルウルときている人の気配があたりにする。たぶん遥かなるあの時代の自分の想いが、彼の詩に重なる年代なのだろうなぁ。「あの唄はもう歌わないのですか」が始まった時は、仕事でお会いした時とはもう別の「正やん」の顔の彼がそこにいた。それにしても、ジャンルは関係なくやはり音楽はライブがいいのだ。

昨年は、愛知博などで「青春のグラフィティ」というコンサートが開催され。各会場には、ちょうど団塊の世代と重なると思われるフォークファンが大勢集まった。この夏は、あの伝説のオールナイトライブとなったつま恋のライブも復活する。昨年は、偶然にも当時コンサートの主催者だった現在のユイミュージックの事務所倉庫から、古いつま恋のマスターフィルムが発見され、「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋 1975」DVDとしてリリースされた。コンサートから30年目の奇跡であった。

70年代全盛期だったフォークからニューミュージックの世界、日常的にかぐや姫や井上揚水など、その歌声を耳にすることも多かった。その当時、私はどちらかと言えばフレンチポップスやロック(プログレ系)をよく聞いていた。原宿の「DJ Stone」には学業の合間に?、よく足を運んだものだ。邦楽では、トノバンの声が好きで、ミカバンド → サディスティックス、ソロの加藤和彦ワールドが好きだった。この年になってフォークライブに行く機会ができるとは思わなかったけど、音楽を通してあの頃の時を回想し、共有できる場でのひとコマだった。

吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋 1975
DVD「吉田拓郎・かぐや姫 コンサート イン つま恋 1975」

「LIVE GARDEN FINAL」伊勢正三  DVDも近日発売予定!

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)