Vol.143 お台場シーサイドにて 〜 海浜公園で碇を発見!

Vol.143 お台場シーサイドにて 〜 海浜

時々、午後遅いブランチタイムにお台場まで車を走らせる。シーサイドで海をぼんやりと眺めながらの休憩タイムは心地よい。東京に住んでいても、やはり海が好きなので水辺に足を向けることが多いが場所によってさまざまな顔がある。湘南付近の海とは違って人工物が多いだけに、いろいろなウォッチングができておもしろい。
お台場の海浜公園は、人口砂浜があることは知っていたけど、反対側に磯遊びができるところがあるなんて…。海岸には大きな碇がオブジェとしてなのか、無造作に置かれていた。ハゼが釣れるというが、数メートル先の海面を魚が大きく跳ねているのを何度も見る。その向こうには、さっき渡ってきたばかりのレインボーブリッジ…真下の海中の杭には、自分の場所が決まっているかのように1本づつに水鳥がチョコンととまっている。
海上交通の手段でもあるシーバスの発着所があるが、ここからは松本零士氏がプロデュースした「ヒミコ」も浅草まで運行している。「子供たちが乗ってみたいと思ってくれる船」としてデザインされたという船内では「銀河鉄道999」のキャラクターたちが放送に登場し、夜間運航では床に埋め込まれた超高輝度LED(発光ダイオード)がさまざまな色に輝き、黄昏どきの夜空を幻想的に照らすそうだ。
東京湾岸でも、ちょっとレジャー感覚の雰囲気の若洲海浜公園付近、ここはキャンプ場や釣り場もあり子供が小さい頃よく遊びに行った。城南島海浜公園から京浜島つばさ公園あたりは、学生の頃仲間たちとよくテニスの練習に行ったり、飛行機を見に行ったりと…。ちょうど真上を羽田に向かう飛行機がとびかっているのだ。あのエンジン音が実は好きだったりして…^^;
海を見ていると、いつも水の力やその大きさを実感する。いろいろな地域で旱魃や洪水などの気象異常が続く中、日本では最近は夏らしい夕暮れ模様がないなとも思う。少し前までは雷とともに夕立があり、雨が止むとまた蝉の声が聴こえて…夏の夕暮れが終わるという情景があったような気がする。そんな景色を思い浮かべながら夏の匂いが蘇える。ここのところ雷が鳴ると、夕立どころではなく豪雨になるせいか情緒も何もあったものではない。気象の異常がこんな心象風景も変化させているのかと思うと地球が何かを警告を発しているのだろうな〜と考える。

→写真はフォトログに掲載