Vol.113 アーキラボ〜建築・都市・アートの新たな実験展

Vol.113 アーキラボ〜建築・都市・アー

森美術館で開催されていた「アーキラボ」は、1950年代から現代までの建築に関する膨大な作品の展示である。会場は4つのセクションからなり、建築家やアーティストたちが様々なアイデアを形にした模型や多数の素描や映像による作品が展示されていた。
1. 躍動する都市 − 実験室としての身体
2. 終わりなき都市 − 膨張する環境
3. 解体される都市 − 新しいシンタックスの創造
4. 文脈化する都市 − 新技術と共生の時代
作品が建築史に沿って展示されているのは、革新的なアイデアが時代ごとにわかりとても興味深かった。
一般の人が見ていちばんわかりやすいのは、過去に大阪で開催されたEXPO'70の映像だろう。(六本木ヒルズ観光に来たと思われる人たちが展望台にあがったついでに見ていくというパターンも多いような…^^;) 巨大な岡本太郎作の「太陽の塔」は有名だけど、当時その場に行かなければそれを中心にして広がっているシンボルゾーンや展望台、その他数々の夢のような建築をこの目で見ることはなかっただろう。そして、日本の建築家たちがいろいろなアイデアや技術によって試行錯誤しながら、みんなに夢を与えたことも改めて知ったのだった。そして、それが今日も見えないところで続いている…。
今日は小春日和のような天気で、展望台から昼間の街の様子も眺めることができた。展示を見たあとなので、そこに広がる風景がとても不思議な感じがした。人間はこれだけのものをよく作ったな〜と感心するばかり。 今年は、年明けからこの3月まで仕事や雑務に忙殺されていたが、久しぶりにアート関連のイベントにいく時間を作った。これからの季節、桜の花も咲き春まつりのライトアップも始まる。ヒルズのアリーナ前では「東京大空襲展」も開催され多くの人が集まっていた。

→写真はフォトログに掲載