Vol.83 夢のようなプログレな夜

プログレの夜

今日は、「Real&True」を主宰する大沢氏宅での小パーティ。友人と仕事が終わってから合流すると、別の公演で来日中のアーティストもすでに談笑中…一緒に乾杯!「英語は苦手だけど笑顔で対応します」と自己紹介でお断りを入れる^^;
東北地方の生のお酒を片手に、みんなで音楽にかかわる話を始めたらきりがない。そのうち、部屋にあるピアノと小ぶりのギターから、いつの間にか心地よい音が紡ぎだされていた。プライベートで爪弾く音を共有できるなんて考えられない面々だ。PAもマイクも機械的なものは何もいらない空間ができる。
部屋の灯りも、少しばかりの間接照明と蝋燭の光だけに…その場で実験的に音あわせをしたり、持参のCDを聞く場面もあったけど…こんなに時が貴重だと思ったことは最近ないだろう。
音を通して人の輪ができるという基本的な考え方は世界共通だけど、商業的に活動し始めてしまうと、「音楽」という音自体を楽しむという行為から視点がずれていくこともよくあることだ。流行やショー的なものに踊らされることのない、自らの音の表現とその密なキャッチポールは、本当にそれが好きな人たちが集まる小規模な空間でこそ実現するんだなということを改めて実感した。
そうしているうちに、今日もあっという間に夜が更ける…シンプルな素材の味を生かした、和風のお料理は日本酒にぴったりだった。プログレといわれる音楽を初めて聞いたのは、もう数十年前のこと…ジャンルは関係ないけど、好きな仕事をしているうちに、こうして貴重なシーンにめぐり合える時間もまた訪れるだろう。この日の余韻はこのあとしばらく続くだろうと思われるほど、心の深いところにインパクトがあるものだった。
Real&Trueでは、世界中の本物と言われるアーティストの公演を日本で試みている。
来月は、Peter Hammill氏David Jackson氏も来日し公演が実現する。
興味のある人にとっては、じっとしていられない秋になりそうだ。