Vol.41 週末の休暇はベネチアン

Angie2004-04-03

週末にちょっとドライブがてら箱根まで足を延ばした。あまりに近い場所なので今まで旅行気分で行くことはなかったが、美術館がたくさんあり一度訪れてみたいと思っていた。以前彫刻の森に行ったのも、もうはるか昔…。

久しぶりの温泉だ。う〜ん、お湯につかるのは気分がよい!夜中に広い露天風呂に入っていると現実をすべて忘れる。硫黄のお湯に浸かったあとは、大きく広いジャグジーでリフレッシュ(24時間入れるところは、夜中にひとりになれるのがよい)。 毎日使い果たしてヒートアップしていた頭のリセットにもなった。このまま、ここでずっと本でも読んでいたい気分。夜は会席のフリースタイル。お酒を片手に、目にもおいしいものがちょっとずつ楽しめる。部屋もラッキーなことにスィートだった。(でも広すぎてちょっと落ち着かないのよね^^;)

翌日は、もちろん美術館へ。
シャガールモディリアーニローランサンの作品を鑑賞してから、現代ガラスやヴェネチアングラス、晩餐会や祝宴に使われた器の展示を見ることに。感動したのは、それが展示されているホール内で始まったバイオリンとアコーディオンの演奏だ。イタリアの街頭で普段人々を楽しませている旋律と雰囲気を、そのまま多くの人に感じてほしいとの主旨だそうだ。来日した本場の奏者が茶目っ気たっぷりに、自分たちも楽しみながら奏でる音は生きていた。春休みの最中、いろいろな人が訪れていたが、これによって子供を抱いたお父さんもリュックを背負った老夫婦も、誰もがこの日のことを忘れないだろう。音楽とは、字の通り「音を楽しむ」ものだ。正装で聞くオーケストラの演奏も時にはよいが、こうした奏者とそれを感じる人のコミュニケーションが一番大切なんだろうな。それでこそ音も生きてくる。感性豊かで遊び心たっぷりのオーナーにも拍手!。

展示の現代ガラスアートは、その先駆者であるDale Chihuly氏の作品。ナショナル・リヴィング・トレジャー(人間国宝)を受賞している彼の作品を直接見ることができるなんて日本では貴重な体験である。Museum Shopでは、そのディスプレイを見ているだけで時間が経ってしまう。飾りつけのテーブルは人型の足だし、カルネヴァーレ(カーニバル)で使われるような仮面が壁一面に飾られている。そこでもショッピングより鑑賞していることの多い私である。

ちょっと休憩にと入ったCafeでは、これもまた偶然にもブランチをとりながらカンツォーネの生演奏を聞くことに…ギターをもった奏者は、お客さんのテーブルの間をまわり笑顔を分けてくれる。みんなとても楽しそうだ。異国でギターを弾く仕事…いいかもしれない。こんなに日常を忘れる瞬間の連続は、国内では滅多にない。写真もたくさん撮ったし、とても優雅な気分に浸れた1泊2日の旅であった。


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Dale Chihuly氏のガラスアートDale Chihuly氏のガラスアートDale Chihuly氏のガラスアートDale Chihuly氏のガラスアート
△Dale Chihuly氏のガラスアート

→写真はフォトログに掲載