Vol.192 品川縣麦酒 (Made in 品川) & LAMBRUSCO

Vol.192 品川縣麦酒 (Made in 品川) &

今日は、引越しを終えた友人の家に集まった。
東京にもその土地で作られたもの(東京産)が数々あることを最近ちょっぴり意識している面々だ。地元で調達したおいしいものたちとちょうど高輪のマーケットで入手したばかりの品川縣麦酒を試してみる。
東京の品川は、明治初期の頃にわずか2年あまりという短い間だけど品川県に属していた時期があったそうだ。そして、明治2年、品川県に麦酒 (ビール)製造所が設立された。その“幻の県営ビール”を復活させようと、京浜急行立会川駅近くの商店街が地ビール「品川縣麦酒」を開発したのだ。色は赤っぽい地ビール特有の飴色で、なんとも言えない味わいがある。サイトには、品川縣ビールの歌もあるそうで地元でも盛り上がっている。
品川縣麦酒
品川縣麦酒研究会
東海道品川宿
品川ではその他にも戸越銀座や大崎など、地域ブランドの開発が活発である。品川の地ビールと言えば、私のお気に入りの場所でもある天王洲の「T.Y.Harbor Brewery」でも季節ごとのエールが飲める。(今年は水に浮かぶ部屋をイメージして作られたという、ラウンジ船「WATERLINE」もオープン。これからの季節、水上のバーラウンジで夜景を見るというのも涼しげでよいかもしれない。)
酒の肴は、友人宅の地元四谷にある大阪鮓の専門店八竹のお寿司と粕漬け専門店 魚久のフグやいかの京粕漬などなど。そして、さらにカメラマンでもある友人のご主人が仕事で知ったという、濃い赤紫色をした微発泡酒の「LAMBRUSCO」を出してくれた。
NERO DI LAMBRUSCO BACCIO (ネロ・ディ・ランブルスコ・バーチョ)
常温だと表面を飛び跳ねる程度ではない、かなり濃い色の泡がたつ。フルーティな香りと程よい甘みがタンニンの渋みと調和している。これからの季節、思い切り冷やして氷を入れて飲むのもおいしいだろう。
イタリアでは、普段気軽に楽しまれている発泡酒だそうだ。中田英寿選手プロデュースということでWebサイトでも販売中。インパクトのあるくちびるとロゴのラベルがかわいい。そんなこんなで、古米で作られた純米酒なども前にして東京で出会えるものなど他愛のない話で夜が更けた。

→写真はフォトログに掲載(The photograph is published in the gallery)